突然ですが、番長自慢の愛車「VENGE」を廃車扱いにする事に決めました。。
※事故ではないので体は大丈夫です。
番長不在のバイク保管中のアクシデントでVENGEに何かが倒れたか、倒したかでトップチューブにカーボンの地が見えるレベルの塗装の割れとダウンチューブに引っ掻いたような傷が入ってしまいました。
ショックすぎて真相はあまり把握しておりません。
色々な方に相談に乗って頂き「今の時代はカーボンでも修理ができる」だったり「再塗装すれば目立たなくなる」、「超音波診断に出せば内部のクラックまで分かる」など色々相談させていただきました。
気に入っているバイクだし、修理して乗ろうかとも考えましたが、そもそもオートバイ乗っている頃からカーボン製品を修理して乗るという概念は無いので、悔しいですがそのままレースで使用するのは断念しようと思います。
修理した所であくまで限りなくなる元に近づくだけで、元には戻らない。
塗装も目立たなくなるだけで、全塗装でもしないかぎり誤差が出る。
それに、これからJBCFのレースでE1を目指したり、ホビーレースでも上位を目指すために練習やレースで酷使していくに辺り、クラックでも入っていたらどうしようなど不安材料が増えるばかりで気が散るだけと判断しました。
これが原因で他の人を巻き込んだりしても洒落にならないしね。
レースで頑張って落車だったり、経年劣化で壊れるのは「お疲れ様ありがとう」って気持ちになるけど、今回ばかりはまだまだこれからだったし、各地のレースも開催され始めたばかりなのに悔しさしかありません。
初めてロードバイクに乗る時、VENGEが欲しかったけど金額を見てそっとサイトを閉じた夏。
あきらめきれなくて同社のカーボンエントリーモデルのターマックスポーツを買ったっけなぁ。
VENGE生産終了を知った後に、沖縄輪業さんにSRAM eタップ組の完成車で展示されていた物を1週間ぐらい交渉してフレーム売りにしてもらって手に入れたバイク。
2年コツコツ練習して初めてでたクリテリウムでまさかの3位入賞。 3ヶ月後のクリテではまさかの優勝。 チャンピオンバイクだぜ。
毎日、仕事終わって3hコイツと練習しに行き、ドロドロになって帰ってきて洗車するのを2年。
いつしか、自転車ってよりは相棒って感覚になってたなぁ。
別に大破した訳じゃ無いし、目の前にもあるし、たぶん乗ろうと思えばそのままでも乗れるだろう。
しかし、大事な相棒であると同時にレース用の機材でもある。
レースで何がなんでも勝ちたいから選んだフレーム、パーツ、消耗品、セッティング。
妥協なく仕上げたからこそ、残る敗因は自分のみ。
本当に辛くなった時、下を向くと完璧にセッティングされた相棒がこちらを見ている。
ここで辞めたらコイツに失礼だろう。
そんな気持ちにさせてくれる奴。
自分が100%、機材で100%。
両方で200%を目指してレースでようやく本番で100%が出るか出ないか。
もうバイクが100から90%になっただけで、どんなに頑張っても190%にしかならない。
大袈裟に聞こえるかもしれないが、毎日本気で練習しているからこそ妥協できないこの気持ち。
本気で勝ちたいから
本気で大事にしていたから
今回の件で心の中の何かが「ブツっ」と切れてしまいました。
とりあえず、こんな状況ではレースで上位を目指そうとかトレーニングしようという気持ちにはならないので、もうすこし時間を置いて考えようと思います。
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